もしかして、アレルギー?
お部屋で起こる不快感の原因とは|納得!素晴らしき漆喰の世界-5

専門家に聞く 漆喰の世界 ①
 

友人のお宅にお邪魔したら、急にくしゃみや、涙が止まらなくなってしまった…。

そんな経験はないでしょうか?

たかがくしゃみだと思いがちですが、その症状は、アレルギーかもしれません。

一般の住宅の中で引き起こされるアレルギーには、どのようなものがあるのでしょうか?

今回は、DIY子とともに、住宅内で引き起こされるアレルギーの原因や対策について、学んでいきましょう!

 
素晴らしき漆喰の世界 第5回 3コママンガ
 

意外と多い!“家の中”が原因となるアレルギー症状

アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、そして喘息。

よく聞くこれらのアレルギー疾患は、実は“家の中”の環境が関係する場合があると、知っていますか?

家の中にあるチリやゴミを食べて生きている害虫やカビなど、日常生活で見えにくいものが、アレルギーの原因になっているかもしれません。

東京アレルギー研究所所長の阪口雅弘先生は、住宅内でアレルギーを引き起こす3大原因に「ダニ」、「カビ」、「ペット」の3つを挙げています。

 

「家の中でのアレルギーの原因で多いのが、ダニ。次に、犬や猫、ハムスターなどのペットがもとになって症状が引き起こされることがあります。さらには、カビも油断はできません」と阪口先生。

 

アレルギーの原因になる物質を「アレルゲン」といいますが、詳しくいうと、ダニやペット、カビなどに含まれるタンパク質がアレルギー症状を引き起こすアレルゲンなのだそう。

アレルギーを予防したり、アレルギー症状を緩和するには、家の中からアレルゲンを減らすことが一番だといいます。

 

「ダニが原因のアレルギーであれば、寝具をできる限り洗うこと。布団やマットレスは簡単に洗えないので、シーツやカバーをこまめにお手入れすることが大切です」と阪口先生。

 

犬や猫などのペットの場合は、居住空間を分けるのも手です。

一緒に過ごすのはリビングまでとして、寝室にはペットを入れないなど、家庭内にペットが入らない空間をつくるのがおすすめです。

 

「ハムスターなど、小型の動物の場合は、ケージの上からかぶせるフィルターキャップを用いて、ケージの気密性を高めるとアレルギーの予防効果が高まります。

また、お世話をするのはアレルギー症状のない家族と決めておくのもよいでしょう」。

 

カビの場合は、換気や風通しをよくして湿気を抑え、ていねいに掃除をするのが鉄則。また、空気清浄機が役に立つかもしれません。

 

「カビの胞子は軽いので空中に長時間ただよっています。しかしラッキーなことに、空中をただよう胞子は、空気清浄機で吸い込むことができます。

逆に、ダニアレルゲン粒子の多くはカビの胞子にくらべ大きいので早く床に落ちてしまう。空気清浄機では除去しにくいかもしれません」と阪口先生。



季節で変わる、アレルギー症状

実は、ダニやカビは、温度と湿度の変化によってその生息数や発生数が変わります。

例えば、人間の皮膚を餌にするダニの場合は、湿度60%以上になると活動が活発になります。湿度の上昇により、ダニが増殖しやすくなるためですが、反対に湿度が低い時期は、ダニの活動が抑えられます。

また、一部のカビも、湿度が高くなると増殖する傾向があります。

日本の夏は、多くのダニやカビの好む条件が揃う季節といえるでしょう。

阪口先生の研究では、ダニのアレルゲン量は夏は冬に比べて10倍ほど増加することが分かっています。

 

「アレルゲン量の増加にしたがって、喘息の患者さんの症状が強くなるというデータもあります。梅雨から秋口にかけては、アレルギーを持つ方々にとって要注意の季節ですね」。



漆喰の調湿性が、アレルゲン量の増加をおさえる!

夏場の室内は、エアコンや除湿機によって湿度のコントロールが可能ですが、漆喰壁も1つの選択肢かもしれません。

漆喰には調湿性があるので、湿度が高くなることによって起こるダニやカビなどのアレルゲンの抑制に一定の効果が見込めます。

阪口先生は、“居住空間と健康”という視点は、これからの時代の大きなテーマだと話します。

 

「アレルギーの研究は進んでいるので、しっかり治療を受ければ日常生活のコントロールはできると思います。同時に、アレルゲンを生活の中で抑える仕組みを家が担えるようになれば、アレルギーのリスクは減っていくかもしれません」。


本日のまとめ

□住宅内のダニ、カビ、ペットの存在は、アレルギーの原因になる場合がある
□ダニやカビは、湿度60%以上の環境で、活発に活動する傾向がある
□調湿性能のある漆喰壁は、除湿機などと共にアレルゲンの発生を抑えてくれる可能性がある

納得!素晴らしき漆喰の世界 第5回目 まとめ イラスト
 

この記事について教えてくれたのは…

東京アレルギー研究所 所長
阪口 雅弘 先生


農学博士。麻布大学名誉教授。東京大学農学研究科博士課程修了後、国立感染症研究所、理化学研究所を経て、2021年より東京アレルギー研究所所長に就任。長年、大学や研究機関で、アレルギーの原因となるアレルゲンの解析や、測定法の開発に従事。所長に就任した東京アレルギー研究所では、アレルギー症状の緩和、予防を目指しさまざまな提案を行っている。

漆喰ってどうやってメンテナンスするの?正しい方法について解説!

柔らかな風合いと調湿や消臭、有害物質の分解といった優れた機能を持つ漆喰は、家の内装や外装の仕上げとして人気を博しています。

一方で、他の素材と比べて汚れがつきやすいのではないか?と思われる方もいらっしゃいます。そこで今回は、「漆喰壁についた汚れを落とす方法とメンテナンス」について解説します。漆喰壁は手軽に汚れを落とせてメンテナンスのラクな壁材です。

すり汚れや手あかなどの軽い汚れ

①消しゴム

消しゴム

 

壁をこすってしまった際にすり汚れがついてしまった場合は、消しゴムで簡単に落とすことができます。身近な道具が使えるため、特別な補修用具を購入する必要がありません。もし、消しゴムでは落とせないような汚れであれば、市販されているメラミンスポンジを使ってみてください。

②メラミンスポンジ

メラミンスポンジは、水に濡らして使うだけで汚れを薄く削り落とすことができます。また、化学薬品を使わないため、漆喰壁を傷めることも少なく安心です。メラミンスポンジは、キッチンなどに常備しているものをそのまま使用することができます。100円シショップなどでも購入できますので入手は簡単です。

消しゴムやメラミンスポンジで汚れを落とす場合の注意点は、何年も使用していて色が変化した漆喰壁の場合です。汚れを落とした箇所だけ色が目立ってしまうことがあるかもしれませんのでご注意ください。消しゴムやメラミンスポンジを使うときは、目立たない場所で少しずつ様子を見ながら丁寧なメンテナンスを心がけましょう。

 

飲み物などのシミや油性マジックなどの汚れ

シミ汚れ

 

コーヒーやお茶などが跳ねて漆喰壁についてしまったときは、漆喰に色素が染み込んでしまいます。一度染み込んでしまうと、消しゴムやメラミンスポンジだけではなかなか落とすことができません。そのようなときは、「サンドペーパー」を使って汚れを落とすことができます。

サンドペーパーなら表面をきれいにこすり落とせるため、染み込んだ汚れや油性の汚れも簡単にメンテナンスできます。サンドペーパーを購入する際は、滑らかな漆喰の質感に合わせた目の細かいものを選ぶことがおすすめです。目安としては、150番〜300番くらいのものがおすすめです。

サンドペーパーを用いる際は、力の入れ加減に注意しましょう。強くこすりすぎると、漆喰がこすれすぎてしまうことがあります。こすりすぎたことで壁にくぼみができてしまう場合や、色合いが変わってしまうケースは、消しゴムを用いた方法よりも起きやすいので注意が必要です。様子を見ながらやさしく丁寧に行うようにしてください。

 

壁 

 

しつこい汚れには?

しつこい汚れは、重曹と漂白剤(キッチンハイターなど)を使って落とすこともできます。重曹は粉末のものを使用し、水を入れてペースト状にしてください。漂白剤は5倍程度に薄めて霧吹きに入れます。

準備ができましたら、重曹を油汚れなどのしつこい汚れに塗ってからしばらく置きます。次に重曹を除いて漂白剤を吹き付けます。

※漂白剤を使用する注意点ですが、木の床にこぼしてしまうとシミになったり、色落ちをしてしまうこともあります。ブルーシートや新聞紙を使い、養生することをおすすめいたします。また、漂白剤が木の床についてしまったら、すぐに水拭きしましょう。

またしばらく時間を置いて、水を吹きかけて漂白剤を薄めれば完了です。この方法はきれいに落とすことができるだけでなく、周りの壁と色合いの差が出にくくなります。

※漆喰の主成分は水酸化カルシウムです。アルカリ性ですので、酸性の洗剤は使用しないで下さい。

 

壁下

 

汚れが落ちない場合は自分で塗り直してみる

上記の方法を試してみても汚れがうまく落ちない場合や、汚れの範囲が広すぎる場合は、漆喰を塗り直してみることも1つの手段です。この際に、もともと使用していた漆喰と全く同じものを使う方法が、必ずしも良いわけではありません。漆喰は時間が経つごとに色が変わってくるため、同じ漆喰を塗った場合でも色が浮いてしまうことがあります。

そのため、現在塗られている漆喰の色に合ったものを選ぶと安心です。自分で塗れるDIY用の漆喰は、ホームセンターやメーカーの公式ECショップなどで購入できます。また、色合いの種類もいくつかあるため、自宅の漆喰に合った色を探してみるのもよいでしょう。

なかには、漆喰を塗ることが難しいのではないかと思っている人がいるかもしれません。しかし近年では、自分で簡単に塗ることができる漆喰が多く販売されています。手軽に塗れるこのようなタイプは、自分で調合したり練ったりする必要がなく、封を開ければそのまま塗れる状態になっていることが特徴です。

加えて、汚れの補修のために少しだけ使った場合でも、長期保存が可能なものがあります。DIY用の漆喰を使用すれば、プロでなくても手軽に漆喰の取り扱いができるようになりました。

 

傷や汚れも漆喰の味という解釈も

無理に汚れを落とそうとせず、時の流れで付いた汚れを風情があって味があると考える方もいらっしゃいます。

 

まとめ

今回は、漆喰壁が汚れてしまったときのメンテナンス方法についてご紹介しました。身近にあるもので簡単にできる方法が多いため、どれも試しやすいのではないでしょうか。漆喰は独特の温かみある風合いを持っているため、いま再注目されている壁材です。

手軽に自分で塗ることができるDIY専用漆喰の登場で以前に比べて漆喰が身近になりました。漆喰の壁の味わいを長く楽しむために、今回紹介したメンテナンス方法を覚えておくとい。

漆喰とはなにか?漆喰の基礎知識をお教えします!

漆喰には、お住まいを心地良くする機能性がたくさんあります。また塗り方によって、ひとつひとつ異なる表情を楽しめる事も好まれています。

 

日本の伝統的な家屋の壁にも、使われてきた漆喰。なんとなく知っているけれども、具体的にどういったものかはあまりよく知らないという方へ、漆喰の基礎知識・特徴をお教えします。

 

 

漆喰(しっくい)とは?

漆喰とは消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とした塗り壁材です。

 

消石灰(水酸化カルシウム)とは、石灰石を焼いて水を加えたもの。

 

石灰石はサンゴ礁がルーツです。サンゴの群生したサンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、陸地になったものが石灰鉱脈で、こちらから石灰石を採掘します。

 

この消石灰に糊(のり)やスサを加えて、水で練ったものが漆喰です。

 

ノリやスサは「つなぎ」として使用されており、主に、繊維質のものが使われる事が多いです。糊成分や繊維質については、時代や地域によって使われるものは異なります。

 

呼吸する壁

 

漆喰を使った壁は「呼吸する」と言われているのをご存知でしょうか?

 

漆喰の主原料である消石灰は、二酸化炭素を吸収することで徐々に石灰石へと戻り固まっていきます。

 

消石灰から石灰石に戻るまでには100年を超える長い時間がかかります。時間をかけてゆっくりと呼吸をしながら固まっていくことでお部屋を心地よくしてくれます。この呼吸がお部屋を快適にしてくれる理由の一つです。

 

漆喰壁が呼吸をすることで、冬場の「乾燥」や夏場の「湿気」を防ぐ効果が期待できるのも魅力です。調湿機能に優れた漆喰壁は、年間通じてお部屋の湿度を快適に調整してくれます。

 

昔からある「蔵」の内壁にも漆喰が使われており、収蔵品を湿気や乾燥から守ってきたといわれています。気密性に優れた現代住宅に最適な壁材と言えるでしょう。

 

ご自宅で、エアコンなどをつけると結露の発生することもありますが、呼吸をする漆喰の壁であれば、湿気を吸い湿度を調節するため、お部屋の結露予防にも繋がります。

 

防火性にも優れた漆喰壁

 

漆喰は、古くからお城や武家屋敷の壁によく使われていました。高い明光性を持つ漆喰は、月の光に反射する白壁で防犯対策、燃えない壁材の為、防火対策にも使われてきたといわれています。

 

上述したように、漆喰の主原料である消石灰(水酸化カルシウム)は無機質の不燃性、燃えません。現代住宅の台所にも安心して使用できる、漆喰の不燃性は、暮らしを守るという点でも注目するべき魅力です。

漆喰はシックハウス症候群対策にも有効

 

「シックハウス症候群」というワードを耳にしたことはありませんか?

 

シックハウス症候群の原因は、壁紙に使用されている接着材料や家具などから揮発されるホルムアルデヒドという物質が関係していると言われています。

 

このホルムアルデヒドを体内に取り込むと、のどの痛みやアレルギー症状を発症する恐れがあります。

 

シックハウス症候群は沈静化しつつあると言われている一方で、あまり取り上げられていないような細かな事例もまだたくさんあるという指摘もございます。

 

漆喰はこのホルムアルデヒドを吸着し、再放出しない壁材です。漆喰は、お住まいになられる方に優しい住居空間を生み出してくれます。

 

 

漆喰は塗り方のバリエーションもいろいろ

 

漆喰壁には、仕上げのバリエーションがいろいろあるのも魅力の一つです。DIYで塗り方を自分流にアレンジする事で、世界に一つしかない表情を楽しむことができます。

 

昔ながらの仕上げは、「こて押さえ仕上げ」といって、薄く塗った漆喰をコテで押し付けるようにして、面をフラットにする手法が主流でした。職人の技によって鏡の様に光沢をだす「磨き上げ」という塗り方もございます。

 

現在は、凹凸感溢れるヨーロッパ調の仕上げやコテの跡を残したラフな仕上げも好まれています。そして、自分のお家の壁を自分で塗るという方が増えてきています。

 

左官職人のような高い技術が必要な平らな仕上げではなく、仕上がった凹凸感やコテの跡が残った表情を壁の味・雰囲気として楽しめるのが漆喰DIYです。

 

漆喰は今、「新築からリフォーム」、「専門的な左官仕上げから自分で塗るDIY」まで幅広いシュチュエーションで使用されています。漆喰はあなただけのオリジナルの壁をつくることができる壁材です。

漆喰の基礎知識まとめ

 

漆喰は、もともとは防火性の高さや明光性が評価され「お城や武家屋敷の壁」に使われてきたと言われています。現代では、優れた調湿機能などが着目され室内壁として世間一般的に広く使用される壁材となっています。

 

古くから、現在に至るまで、不燃性・明光性、調湿性など、漆喰そのものが持つ高い機能性から様々な建物に使用されてきたといえるでしょう。

心地よい住居空間を求める方が多い現代においては、シックハウス症候群対策の一つとして、「漆喰」を使いたいという声が多くなってきています。

 

このように「漆喰」はいつの時代でもお住まい、暮らす人々にとって必要な壁材として活躍してきました。

 

優れた機能性だけではなく、世界に一つしかない表情を作れる意匠性に加え、手軽に自分でできるという点で、今は「漆喰DIY」が注目されています。

漆喰と珪藻土の違いって何?

漆喰(しっくい)と珪藻土(けいそうど)、「どっちがいい?」「違いは何?」とたくさんのご質問をお受けしています。今回は、漆喰と珪藻土の違いやそれぞれの特徴をを分かりやすくお教えします。

 

主原料が異なる「漆喰」と「珪藻土」

漆喰と珪藻土の違いは「自ら固まるか・固まらないか」です。

 

漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)を主原料としています。消石灰は石灰石を1000度以上の高温で熱した後に冷ましてつくられたものです。その消石灰に水・のり、繊維を加えた塗り壁材が漆喰です。

 

消石灰は、空気中の二酸化炭素を吸収し続け、石灰石(炭酸カルシウム)に戻ります。消石灰は短期間に固まるのではなく、100年を越える長い時間をかけて徐々に自ら固まり、石灰石に戻っていきます。これが漆喰です。

 

一方、珪藻土は文字通り、珪藻の殻の化石を原料にして作られた素材です。珪藻の堆積している土を原料とし漆喰と同じく、1000度以上の熱を加えることで不純物を除去して、純度を高めます。

 

そこに固化材といわれる材料を壁として剥がれない、落ちないように固めるために混ぜます。漆喰のように自ら固まることができないので、固める材料が必要となるのが珪藻土です。

 

両者を比較すると、漆喰の方が強度に優れています。また、水にも強い漆喰は水周りや外壁にも使用することができます。一方珪藻土は、水に弱いため、基本的に内壁しか使用できません。リビングなどの内壁として使用する分には問題ない素材として認識されています。

漆喰のメリットはどこにある?

漆喰を使用するメリットですが、機能性の高さにあります。

 

漆喰は高いアルカリ性です。このような強いアルカリ性のもので壁を作ると、ニオイのもととなるカビや細菌の繁殖を抑えてくれます。友人の家に行ったときにニオイが気になったということはありませんか?これは生活臭と呼ばれるもので、どこの家にもあるものです。漆喰壁なら、この生活臭対策ができます。特にお家の中ででペットを飼っている、タバコを吸う人にはおすすめです。

 

また漆喰には、ホルムアルデヒドという有毒物質を吸着・分解する働きがあります。シックハウス症候群という言葉を聞いたことはありませんか?シックハウス症候群とは、ホルムアルデヒドを体内に取り込むことで発症するアレルギーの一種です。この有害物質を吸着・分解してくれるため、抵抗力の強くないお子様やペットを飼っている人、ご高齢の方のお部屋におすすめです。

消石灰は、空気中の二酸化炭素を吸収し続け、ゆっくりと時間をかけて石灰石(炭酸カルシウム)に戻ります。その時間はおおよそ100年。この長い間お住まいの壁として使い続けることのできる堅牢性・耐久性の高さも漆喰の魅力の一つです。

 

漆喰は長い目で見ると安い買い物といえます。これはビニールクロスと比較して、張替えの必要性があまりない点からです。

 

そして燃えない素材として古くはお城や蔵の壁に使用され、現代の住宅に今もなお使用され続けている魅力的な壁材でもあります。建築基準法でも不燃材料として認められています。

 

珪藻土を利用するメリットは?

珪藻土にもさまざまなメリットがありますが、とくに注目したいのが調湿性の高さです。珪藻土は「壁が呼吸する」と言われ、お部屋の湿度を適度に調節してくれます。

 

年間通じてジメジメしたり、カラカラになったりすることもなく、快適に過ごすことができる壁材です。

 

一方、漆喰もこの調湿効果が十分にあります。漆喰の調湿効果は、ビニールクロスと比較すると数倍以上の性能と実証されています。

 

漆喰より優れた調湿効果を持っているcolor=”red”>珪藻土は、もともと湿度の高い環境や、漆喰の調湿効果以上を求めるお部屋に使用するべき壁材と言えるでしょう。

 

珪藻土のデメリット

・水に弱い

・自ら固まらない

・防カビ性がない。

 

漆喰と珪藻土の違いのまとめ

これまでの説明で、原料が違う事はご理解いただけたと思います。漆喰と珪藻土を比較すると、調湿性は両方にあるが、珪藻土の方が優れている。漆喰はその他に、「消臭性」「防カビ・抗菌性」「丈夫な壁としての「堅牢性(強度)」も持ち合わせています。総合的に見て漆喰を選ばれる方が多い点はこのポイントにあります。より快適な家づくりのためにも、家を建てる環境や目的に合わせ、最適な方を選択しましょう。

 

漆喰のメリット・デメリットを知ろう!

ご自宅を漆喰の壁に塗り替えたいとお考えの方が増えています。真っ白な壁をはじめ、ヨーロッパ調の凹凸感ある漆喰壁は自然な雰囲気を表現し、暮らしを素敵に演出してくれます。

漆喰の壁にはもちろんメリットがたくさんありますが、デメリットや注意すべきポイントもあります。ここでは漆喰の特徴について、お伝えいたします。

 

漆喰のメリット:手軽にお手入れできる壁

・張替やメンテナンスのコスト

日本の現代住宅では、ビニールクロスを貼って壁を仕上げることが一般的です。ビニールクロスは低コストや工期の短縮といった長所があり、低価格で、施工することができます。ただし、経年劣化が進みやすく、定期的に張り替えなどを行わなければなりません。

 

一方漆喰の場合、長時間経過してもほとんど見た目の変化がありません。最初に塗った際のきれいな状態を長時間キープできます。漆喰は消石灰を主原料にしていて、静電気をため込まない性質を持っています。そのため、ほこりやゴミなどが付着しにくいのも特長のひとつです。

 

また、小さなお子様のいる家庭の場合、壁に落書きして汚してしまうのではないかと心配に思う方もいるかと思います。ビニールクロスの場合、その部分を張り替えないといけません。しかし漆喰の壁であれば、落書きした上から薄く漆喰を上塗りすれば、きれいにできます。ビニールクロスの張り替えと比較すると、簡単な作業で落書きを消すことができます。ちなみにちょっとした汚れであれば、自宅にある消しゴムを使ってきれいに消せます。このようにメンテナンスしやすいところが漆喰のメリットです。

 

 

漆喰のメリット:優れた調湿効果

漆喰のメリットの中でも特筆すべきなのが調湿作用です。漆喰はよく「呼吸する壁」といわれます。これは、湿度の高い状態だと余分な水分を吸い取り、逆に湿度が低くなると水分を放出するという、湿度調整の機能を持っているためです。

 

漆喰には細かな穴がたくさん開いています。この多孔質な表面で湿気をコントロールします。梅雨時期など湿気の高い状態でもお部屋の中は快適で、カビやダニなどの発生を抑制する効果が期待できます。年間を通じて快適な湿度に調節してくれるのが漆喰です。

 

漆喰のメリット:耐火性に優れる

漆喰は燃えにくい素材であるところもメリットです。不燃材料として建築基準法の中でも認められています。もしもお部屋で失火したとしても、火がお部屋の中全体に燃え広がりづらい特性を持っています。防火対策という意味でも、漆喰はおすすめです。

 

ビニールクロスは化学物質で作られているため、万が一燃えてしまった場合、有毒ガスの発生する可能性があります。一方自然素材である漆喰の場合、火事で壁が万が一燃えたとしても、有毒ガスの発生する可能性は極めて低いと言えるでしょう。漆喰にはこのようなメリットもございます。

漆喰のデメリット:手間と時間がかかる施工

漆喰は魅力的な壁材ですが、デメリットもあります。漆喰塗りの場合、養生をして下塗り、その後仕上げ塗りと手間がかかります。ビニールクロスのようにただ接着剤などで貼っておしまいというわけにはいきません。

 

工期も当然ビニールクロスと比較するとかかってしまいます。その分施工費も割高となります。

 

ただし、コストが高くなるというものの、ビニールクロスのようにそう何度も張り替えをする必要はありません。短期的に見るとコストは高いかもしれませんが、長期的な視野に立つと、むしろビニールクロスと比較してコスパに優れた壁材といえるかもしれません。

 

漆喰のデメリット:ひび割れの起きる可能性

漆喰壁にはひび割れというデメリットもあります。施工下地の状態や施工環境の影響を受けてひび割れが発生することがあります。また、施工後に建物自体が揺れた場合にもひび割れが発生する可能性があります。

 

ひび割れのリスクを最小限に抑えるには、下地処理から仕上げ塗りまで、正しい施工手順をとることが必要です。もし施工後にひび割れが起こった場合は、壁に汚れがついてしまった時と同じように薄く上塗りをしてひび割れ処理することが可能です。

 

地震などのひび割れはビニールクロスと漆喰でも起きる問題です。

外壁に漆喰を使用する場合は、天候の影響を受ける可能性があり、雨風にさらされる可能性がある外壁を漆喰壁にする場合も、施工環境と正しい施工が必要となります。

 

また、近年の漆喰を見てみると、撥水性のある成分を混ぜて作る手法もあります。この成分が含まれていると、水分を内部に吸い込みにくくなるため、その後乾燥してもひび割れが起こりにくいのが特長です。撥水性のあるものといっても天然由来の成分ですから、安全性は高いです。

 

 

漆喰のメリット・デメリットのまとめ

漆喰壁のメリットは調湿性・不燃性をはじめとする自然素材ならではの機能性と、経年劣化が少なくメンテナンスも簡単であるところにあります。一方でひび割れの起きるリスクや工期とコストが、多少かかりやすいというデメリットもあります。その点、漆喰うま〜くヌレールは、「塗りやすさやと堅牢性」をご提供できるようDIY用に開発された漆喰です。漆喰壁を手軽に塗りたい、さらにコストを抑えたい方にお勧めできる人気のDIY漆喰です。

 

末長く快適に暮らすために、自然素材、メンテナンスコスト等からご希望にあった壁材を選びましょう。

 

漆喰|様々な漆喰の違い(ヨーロッパ・珪藻土)

漆喰 西洋の漆喰

日本の漆喰と世界の漆喰

日本で漆喰といえば、城・土蔵・神社仏閣、その多くは、外壁の平滑な壁そして屋根瓦でした。洗練された職人技とそれに裏打ちされた経験を元に、鏝の跡も残さず平滑にムラなく仕上げた漆喰には、凛とした日本の美が宿ります。日本で漆喰といえば、平滑に押さえる白壁が、ほとんどでした。

 

日本の漆喰の種類

①本漆喰

昔からお城や蔵の壁に使われてきた漆喰です。材料としては、塩焼きの消石灰・麻すさ・海藻のりと水を混ぜて作られます。ひび割れや塗りにくさという欠点もありますが、耐火性、耐水性に優れており、耐久性の高い塗り壁材と言えるでしょう。

 

②土佐漆喰

高知県で昔から作られている漆喰。雨の多い高知県の気候に対応した堅牢性を持つ。塩焼きした消石灰に、3ヶ月以上発酵させた藁(わら)と水で練り、1ヶ月以上熟成させます。黄白色の土佐漆喰ですが、塗り施工後に時間が経つにつれて、少しづつ白に近づいていきます。

 

③ムチ漆喰(琉球漆喰、屋根漆喰)

沖縄県の伝統的な漆喰。沖縄ではお祝い事があると「ムーチー」というお餅を食べる習慣があり、ムチ漆喰は色・手触り感が「ムーチー」に似ていることが由来だそうです。

主に沖縄では、赤瓦屋根の瓦止めとして使用されております。ムチ漆喰の作り方としては、生石灰と藁と水を練り合わせます。

※ムチ漆喰=生石灰、土佐漆喰=消石灰の違いがあります。

 

④既調合漆喰

漆喰メーカーが製造している漆喰製品のことを総じて「既調合漆喰」と言います。塩焼きした消石灰に麻すさ、骨材として炭酸カルシウムを添加した物が一般的です。

のり(ツナギ)に合成樹脂、化学繊維を使用した製品。顔料を調合し、色の付いた漆喰。自分で練る必要がなく、そのまま塗れるペーストタイプの製品もあります。

 

漆喰関連製品

海外製の消石灰を使用した塗り壁材、漆喰と同じ機能を有するとされる塗料やほとんどモルタルに近い製品のこと。漆喰と言えるものか悩み所でもあると言えるでしょう。

 

ヨーロッパの漆喰

世界的に見れば、漆喰は日本以上に内外装として使用されています。特にヨーロッパでは昔も今も漆喰が多く使用され、イタリアやフランス・プロバンス、エーゲ海周辺などは、漆喰建築が多く、私たちが魅せられている風景は、漆喰の風景といってもいいほどです。

ヨーロッパの漆喰仕上げは、単一な日本の漆喰仕上げと異なり、様々な漆喰仕上げがあります。イタリアの建築家カルロ・スカルパが設計したポポラーレ銀行のような、繊細で美しい漆喰磨きもあれば、住人がハンドメイドで塗る、粗く手触り感のある漆喰もあり、まさに色々で、多種多様です。

現在、国内においても伝統的な漆喰だけでなく、海外の漆喰仕上げのような多様性、新しい発想の漆喰が消費者の選択肢を増やしています。「伝統」や「格式」、あるいは「白壁」や「職人技」という従来の漆喰に対する印象は、「自由」や「手軽さ」「多彩」など、より柔軟で現代的になってきています。

 

西洋漆喰と和漆喰の違い

西洋建築の壁は石灰岩の石やレンガで作られており、壁全体が建築構造となっており、壁が崩れては困るので、分厚く塗り強度を出す必要があります。その為、消石灰に砂、凝集剤、保湿剤、防水材、セルロースファイバーなどを混ぜて壁に厚みを出しやすくしています。砂が混ざっている分、服が汚れやすい、砂がポロポロと剥がれ落ちやすいという一面もあると言えるでしょう。

それに対し、日本建築では木造構造で柱、梁が骨組みとなる建築構造です。

柱と梁が壁の強度を出してくれますので、大量の砂を混ぜずることなく薄く塗ることができて美しく仕上げることができると言えます。



漆喰と珪藻土の違い

漆喰と珪藻土は、天然素材を主原料とした塗り壁材であり用途は比較的似ていますが、性質はまったく異なります。漆喰は主原料が消石灰であり、壁として最も重要な「自ら固まる力」を持っています。珪藻土は、「自ら固まる力」を持っていないので珪藻土以外の原材料で壁として固めたり、接着させないといけません。

使用できる場所にも違いがあります。漆喰は、内・外壁、水廻りにも使用できますが、珪藻土は、基本的に内壁のみになります。

 

珪藻土の機能性

機能性に関しての違いは、珪藻土単体で考えた場合、調湿性は珪藻土の方が優れています。珪藻土が自ら固まる力をもっていませんので、配合されている材料に左右されるでしょう。漆喰が珪藻土よりも優れている点は、防カビ性、抗菌性、二酸化炭素吸収といった、漆喰のアルカリ性、自ら固まる力による機能性です。また、漆喰は、国内でおよそ1,300年前から使用されている壁材ですが、珪藻土は、およそ20年程前に生まれた壁材です。その歴史には大きな違いがあります。