塗り方を学ぶ
古壁(砂壁、京壁など)に塗る
住宅をリフォームする場合に多いのが、砂壁、京壁、繊維壁といった古壁です。特に砂壁がポロポロと落ちるようなったことで、壁のリフォームや修繕を考える方も多いようです。漆喰うま〜くヌレールなら、このような古壁にも直接塗ることが可能です。楽しんで自分好みの壁にセルフリフォームしてみませんか?
もくじ
塗れる古壁の種類
繊維壁、砂壁、京壁、漆喰壁、土壁のほか聚楽壁も施工が可能です。古壁を塗る前にまずは壁の状態の確認をしましょう。表面が剥離したりカビが生えていたりしている場合は、下処理をしてから塗り始めます。
古壁のチェックと下準備
剥離のチェック
古壁、特に繊維壁と土壁の中には、下地から剥離しているものがあります。剥離のある古壁に漆喰うま〜くヌレールを塗ると、めくれたり、浮いてきてしまいます。壁を霧吹きなどで湿らせた後、スクレーパーなどで剥がしてから塗ってください。
表面のチェック
壁の表面を触ってポロポロと落ちる程度であれば、その上から塗っても問題ありません。ボロッと塊で崩れるような場合は剥がしてから塗ります。こちらも霧吹きなどで壁を湿らせた後、スクレーパーなどで剥がします。
カビのチェック
壁にカビが生えている場合は、市販のカビ取り剤を噴霧して除去します。この場合、除去した翌日以降から、漆喰うま〜くヌレールを塗ってください。
古壁の上に塗る手順
1. 1回目塗り
古壁全体に直接「漆喰うま〜くヌレール 仕上げ用」を塗ります。この際は、下地が透けて見える程度の薄さで、こするように塗ります。
2. 塗り面を確認する
シミをチェック
1回目の塗りから2時間以上経過したタイミングで、塗った漆喰に赤茶色や黄色のシミが出ていないか確認をします。このシミは灰汁(アク)と呼ばれ、壁に染み込んでいたタバコのヤニや線香の煤の成分などが、漆喰の水分に誘発されて発現したものになります。アクが出た場合は、翌日以降(完全に乾燥した後)に、2度塗りの工程へ移ってください。
小ヒビをチェック
1回目の塗りの後、下地によっては髪の毛の太さほどの細かなヒビが入ることがあります。土壁などの古壁を塗った際によく現れる現象なのですが問題はなく、翌日以降に重ね塗りをしていただければヒビは消えます。
3. 2度目塗り
壁面のチェックをして問題がなければ、2度目塗りに入ります。アクや小ヒビが出ていた場合は、翌日以降に2度目塗りに入りましょう。壁全面に2度塗りを施したら完成です。
1度の塗りで仕上げようとすると、一気に厚く塗り過ぎてしまい、仕上がりに不具合が生じたり、予定より多く材料を使ってしまう傾向があります。手順通り、2度塗りすることによって、薄く塗ることができ結果的に仕上がりも良く、材料の節約にもなります。
暗い色の古壁が漆喰に変わると、明るさも一気にアップ!
古壁を漆喰に塗り替えたら、部屋が明るい印象に変わったという声は多く、これは古壁に落ち着いた色合いが多いことの他に、漆喰の明光性も大きく関係しています。また、漆喰は畳との相性も良いので床は変えずに壁だけを漆喰うま〜くヌレールでDIYするだけでもOK。これだけでも、お部屋の印象を大きく変えることができます。こぼれた砂の掃除からも開放されて一石二鳥!