漆喰うま~くヌレールの漆喰情報-カビの不安を最低限に!カビの秘密を知る|納得!素晴らしき漆喰の世界‐3

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カビの不安を最低限に!カビの秘密を知る|納得!素晴らしき漆喰の世界‐3

朝、顔を洗ったら、洗面所のシンクの底に、赤カビがこびりついていた…。

こないだお掃除したばかりなのにと、朝から嫌な気分になってしまうこともありますよね。

カビの困ったところは、「いつのまにか」発生しているというところではないでしょうか?

一度カビが生えたところには、繰り返し生えることが多い。いったいカビとは、どのような生態をもつのでしょうか?

そして、生活空間にカビが忍び寄ってきたら、どう対処するのが正解なのでしょう?

第3回目は、DIY子が、お部屋に発生するカビの真相をつきとめます!

見えないだけで、いっぱい飛んでいる! カビの生態

長らくカビの研究をしてきた、東京農業大学の小西良子先生は、カビは実は身近な存在だと話します。

いったいどういうことでしょうか?

「カビには、皆さんがじめじめしたところによく見る糸状菌と呼ばれるものやパンを焼く時に使われるような酵母、あとはキノコなどがあります」と小西先生。

酵母でなくとも、チーズのように食品に絡まった状態で食べるものもあるので、人の生活に密接に関わっているといえます。

また、糸状菌だけでも多くの種類がありますが、電子顕微鏡でのぞくと、そのルックスも多種多様。ほうきの穂先に似ていたり、まん丸でふわっとしたかわいいものもあったりします。


また、小西先生は、
DNAが細胞中にふわふわ浮いている細菌などとちがい、カビのDNAはヒトの細胞とおなじように特別な部屋をもっているので、カビは微生物の中でも人に一段近い存在だといいます。

「カビの中には、重篤な肺炎を起こすものもあります。

ハリケーンのカトリーナが直撃したニューオリンズでは、浸水した住宅に発生したカビが毒を産生し、健康被害を招きました。

エジプトのピラミッドに侵入した盗賊が、ファラオの呪いによって死に至るといった話も、致死性のカビが原因なんです」と小西先生。


少し怖いカビもあるようですが、一般的なカビは、いつもどのようなところに潜んでいるのでしょうか?

小西先生は、カビは見えないだけで、常に空気中を浮遊しているといいます。

例えば1つのシャーレにいくつかの殻付き落花生をおいて放置しておくと、一週間ほどでさまざまな種類のカビが生えてくるそう。


土壌から巻き上がり、空気中を浮遊して家の中に入ったカビは食品やほこり、建材に含まれる成分を餌にしながら、ひっそりと根付き、成長していくのです。

カビが生えてしまったら?カビの根から駆除する方法

そんなカビを除去するためには、どうすればよいのでしょうか?

小西先生に聞くと、とっても簡単な方法を教えてくれました。

「60度以上のお湯をわかして、カビがよく生える場所に
30秒から1分ほど、流し掛けましょう。
そうすることで、カビを根から退治することができます」。


上記は、おぼえておいて損はなし!

それ以外には、そもそもカビが生えない環境をつくるのも大事とのこと。

「カビが好む環境は、湿度60%以上、温度は20〜30度ぐらい。
上記の環境がもっとも多くのカビが元気に活動する環境といえます」と小西先生。


対処法としては、
・水分で長い時間湿っているような状態をつくらないこと。
・風通しをよくして、乾燥させることが大切だそう。

例えば、湿度が上がりやすい浴室なども、浴室乾燥を行うことで、カビ防止に。低温の風でもよいそうなので、日常的に湿気の多い空間に風を通すのが、おすすめです。


また、意外と見落としがちなのが、エアコンや空気清浄機、通気口などのホコリ。これらのホコリを餌にして、カビが根付くこともあるので定期的にメンテナンスするのも、防カビテクニックの1つです。

強アルカリ性の環境下だとカビは生きられない

カビが生存できる条件のもう1つに最適なpH(水素イオン指数)があります。

目安として食品の場合、pHは4〜8ほどのものが大半で、カビが生息できるのは、pH4〜6の範囲が多いそうです。
ちなみに、漆喰はpH12以上の強アルカリ性。
そもそもこれほど強いアルカリ性だと、カビは根付くことも、その上で生息することもできないといいます。


そのような意味では、湿気やすく、気温が上がりやすい部屋の壁を漆喰で仕上げるのも1つの防カビ戦略といえるかもしれません。

カビ対策の1つの選択肢として、漆喰壁をぜひ、候補に入れてみてはいかがでしょうか?


漆喰壁の強アルカリ性が保たれる期間は、漆喰によっても異なりますので、各メーカーにご確認ください。また、すべての住宅環境に対し、漆喰壁にて防カビの効果が発揮できるわけではありません。

 

本日のまとめ

□ カビは見えないだけで、常に空気中を漂っている
□ カビ退治には、60度以上のお湯を1分ほどかけるのがおすすめ
□ 強アルカリ性のもとでは、カビは生息できない

 

この記事について教えてくれたのは…
東京農業大学 応用生物科学部栄養科学科 食品科学研究室
小西 良子 教授

農学博士。東京農業大学教授。麻布獣医大学獣医学部卒業後、東京大学大学院を経て、国立予防衛生研究所、国立感染症研究所などに勤務。
厚生労働省、農林水産省の審議会等の委員をつとめた後、麻布大学で教鞭をとる。
食品汚染を引き起こすカビやカビ毒についての研究を中心に行っている。JAXA宇宙食分科会委員。

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